こんばんは
今日はワンオフパーツのご依頼から制作例のブログを書いていきますね
この2%ERのブログを読んでくれてる方はカスタム好きな方が多いと思います
もちろんノーマルのまま楽しんでおられる方もたくさんおられるでしょうし、グリップひとつミラーひとつでも
自分好みにカスタムして個性を出せばテンション上がって楽しいですよね
中には自分のバイクのための専用設計で世の中にひとつだけのワンオフパーツってどうなんだろう?
って思っている方もおられると思います。
2%ERでは毎日のようにワンオフパーツを制作していますが、
今日はその中でオーダーメイドのワンオフパーツのことをふたつ、元気があったらみっつご紹介です。
ひとつはヤマハのルネッサ250のセパレートハンドル用トップブリッジ、
もうひとつはSR500用のヘッドライトステーの制作例です
○「 以前のワンオフマフラー制作 」 のときのブログみたいに
造り方なんかのことをたくさん書くので興味の無い方は
○「 2%ERのカスタムバイクギャラリー 」 なんかご覧になってくださいね
ではではまずはルネッサのトップブリッジのことから書いていきます
SRVの後継車としてリリースされたのがこのルネッサですね
イタリアンなデザインでノーマルでもカッコいい車両なんですが、もう絶版となって長く、
専用のカスタムパーツが少ないのでカスタムしにくいモデルです
当時はけっこうカスタムパーツがあったのになー
で、今回のオーダーはセパレートハンドルに変更されたオーナーからハンドルポスト一体型の
トップブリッジを外し、平らでスタイリッシュなトップブリッジを造ってほしいというオーダーでした。
たしかにこのスタイルでハンドルポストが残っているとバランスが悪いですもんね
で、制作したのがこのトップブリッジ。 2%ERで設計し、切削屋さんに実作してもらったものです
ウチのお店にはフライス盤が無いのでこの手の削り出し製品はニガテなんですが、
自分自身の勉強も兼ねて切削屋さんにいろいろ相談に乗ってもらって仕上げてもらいましたよ
2%ERはお店が狭いこともあり、足回りを浮かせた車両を長期で保管しておくスペースが無いので
純正トップブリッジを採寸のサンプル用にひとつ購入し、そこから寸法を拾って設計しました。
だからこの日は仕上がったトップブリッジの組み付けのためにオーナーの中村くんに乗ってきてもらったんです
ボクが風邪をひいているのを知っていてくれて、リポD差し入れにいただきました、お気遣いありがとです!!
ってことでさっそく作業場に車両を入れて
組み付けしていきますね
まずはこの純正トップブリッジを外していきます
見れば見るほどハンドルポストがジャマ、完成の姿が楽しみになってきますね
トップブリッジを取り外すと
ハンドルロック機能も内蔵されているイグニッションスイッチがいっしょについてくるんです
メーカー純正の製品はほんとによく出来ていて、飛び出たハンドルポストの裏側はしっかり肉抜きされていますね。
もちろん強度検討をした上でのバイク全体とハンドリングの軽量化、
あとは鋳造製法の際の材料費を落としているんだと思うんですが、見れば見るほどよくできた物だなって思います
でね、イグニッションキーの取り付けには盗難防止のための特殊ボルトが使われていて、
工具がかからずカンタンには外れないようになっているんです
なのでいらないボルトを用意して
メインキーを留めている特殊ボルトのアタマに溶接、
バイス (万力) に固定して
工具をかけ回して取り外しました
外したイグニッションキーを新しいトップブリッジに移植して組み付けよーと思ったら、、、
ここで重大な設計ミスが発覚しちゃいまして、トップブリッジを切削屋さんに送り返して
追加工してもらわなきゃいけないことになりました、、、
楽しみにお店に来てもらったのに、こちらのミスでほんとに申し訳ないです、、、、
オーナーの中村くんに伝えると、やな顔せずに承諾してくれて。 ありがたい対応、感謝です!!
すぐに元の状態に組み戻して乗って帰っていただきました。
でね、これ一週間後。
追加の切削加工が完了し、改めて仕上がったトップブリッジの取り付けに
ふたたびオーナーの中村くんが来てくれました
中村くんが横で見ていてくれる中、トップブリッジはすぐに取りつけできましたよ。
カッコよくなりましたよね! で、今回はイグニッションキーを別箇所へ移設することに。
そうするとハンドルロックの機構が無くなっちゃうんで
このキットを用意、
○「 ハンドルロック ウェルドオンキット 」 です
このあたりに取り付けしようと思います
パイプをフレーム側に、ロックキーが付いているプレートをステム下側に溶接です
パイプをフレームの角度に合わせてナナメのカットし、
しっかりと位置ギメをして溶接です。
こんな感じですよ
ハンドルロックがかかっている状態ではどんな工具でもロックを取り外せない位置、
ってのもポイントです。
で、次はイグニッションキーの移設作業。
取り外したイグニッションキーに
○「 スチールウェルドタブ 4.5厚 Sサイズ 」 をボルト留めし、
車体の左側、リアショックの前側に取り付けしていきます
こちらもしっかりと位置ギメしてウェルドタブをフレームに溶接です
それぞれガッチリ溶接したら
加工した箇所をタッチペンでサフェーサー、塗料の順番で塗っていきまして
ハンドルロックの組み付けボルトにはロックタイトを塗布してから
本組みしていきます。 配線を伸ばしたメインキーも組みつけすれば完成、
人生初のワンオフパーツが2%ERってうれしいです! んでめっちゃ喜んでもらえてうれしいです
でもお待たせしちゃってごめんなさい、ほんとにありがとうございました!!
やっぱり専用設計だとバッチリかっこよく仕上がりますね
ハンドルロックは目立たず操作しやすい箇所に取り付けできています
中村くんはこのバイクで銭湯めぐりを楽しんでおられるそうですよ
温泉じゃなくって銭湯てのがいいですよね! また見せてもらいまーす
はい、ここまではルネッサのトップブリッジの外注作業のワンオフ制作でした。
でね、ここからは全て2%ERの工場内で制作していくワンオフパーツ、
SR500のヘッドライトステーの制作です。 日帰り作業で制作していきますよ!
この日は雪の日でめっちゃ冷えてたんですけどね
すごく楽しみにしていてくれた佐々木さん、 雪だったので日を変更かなー?って思ってましたけど
ここよりもっと寒い場所にお住まいなのに乗ってきてくれましたよ
○「 ギャラリー№149 SR500 ハードテールチョッパー 」 です
今回は この ○「 ビンテージスタイル スクエアヘッドライト 」 を使って
角目2灯にしていきます
で、いきなり完成写真なんですが、完成したのは朝から来てもらって3時くらい
カッコよく仕上がりましたよ!!
ではでは制作過程を書いていきますね
まずは車両を作業場に入れて、材料や取り付け方を考えていきます
この車両はハーレー用のスプリンガーフォークを取り付けしているので専用のライトステーが無いんですよね
なのでライトステーはワンオフ制作になるんです
なのでヘッドライトをふたつ用意して、さっそく制作開始、
まずはステンレスのフラットバー (平らな板材) をカットして2枚用意、
小さいほうの板材の形を整えて、
穴をあけてから裏側にナットを溶接します
スプリンガーフォークの
フロント部分、
この部分に開いている穴に
上側からボルト留めできるように加工したんです
で、さっきの長いフラットバーに穴をあけて折り曲げ、
小さいプレートと溶接すれば
ひとまず下側のヘッドライトを取り付ける形になりました
でね、下側のヘッドライトを仮り組み、
全体のバランスを見ていきますよ
角目1灯でもじゅうぶんカッコいいんですけど、 2%ERでは角目2灯のときは
下側をロービーム、上側をハイビーム仕様にして Hi/Lo の切り替え仕様にするのが定番でして
スタッフの安達くんに上側のライトを持ってもらいながら
オーナーの佐々木さんといっしょに1番カッコいい取り付け箇所を考えていきます
こうやって作業しながらオーナーといっしょに内容を決められるのも
ワンオフパーツの魅力のひとつですよね
いっしょにいろんな角度で見ながら、
いちばんカッコいい場所が決まったら
もう1枚ステンレスの板材を用意、
ヘッドライトがボルト留めできるように穴を開けたら
さっきのヘッドライトステーに溶接です
隣で写真を撮って喜んでくれる佐々木さん
造ってるボクもうれしいです。 レイアウトは決定ですね。
これで完成って終りたいところなんですが、
なんて弱弱しいステーなんでしょ。 微振動の少ないハーレーならこのくらいの仕上げでも長持ちするんですが、
今回は車両がSRなのでそうもいきません。 国産車特有の、例えばナンバープレートがビリビリいうような微振動と、
あと物をこうやってツマむとわかるんですが、重量バランスが悪いステーは破損しやすいんで補強していきます。
ライトステーは丸見えの箇所なんでデザインも考えて
なのでこんな形の板材を2枚
切り出し、
ライトステーの左右に貼り付けて補強にしていきます
溶接です
開先をとって熱がかかりすぎないように深くしっかり溶接していきます
溶接ビードが汚いでしょ? 箇所によっては裏側まで溶かし込んでいるからなんですよ
溶接ビードを仕上げても、しっかり強度を保つためです
で、砥石のグラインダーで
溶接ビードをスムージング、
グラインダーの刃をペーパーサンダーに変えて
中仕上げ、
切りっぱなしだった先端は、人が素手で触れてもケガしないくらいに
柔らかく削ったデザインにしておきました。 このくらいまで仕上がれば
バフマシンを使って鏡面まで磨いていきますよ
材料にわざわざステンレス材を選んだのは、バフ研磨すればピカピカになって、その後サビないので、
メッキ屋さんに発送して返却を待たなくても、その日に組み付けまでできるからなんです
早く終るとお客さんが喜んでくれるので、がんばってピカピカになるまで磨いていきます
鏡面まで磨きあげたら
ボルトを用意して車体に組み付けです、、、
の前に
佐々木さんどっか行ったなーって思ってたら、コーヒーと
からあげくんを差し入れてくれまして。
佐々木さん、いつもありがとでーす!!
で、組み付けの続き。 取り付けボルトのピッチにはカジり防止の
アンチシーズを塗布しまして
車体に組み付けるとこんな感じ。
磨き上げたステーにスプリングが写ってカッコいいでしょ?
ってことで車体の左側にまわってハーネス作業。
左右にハンドルを切っても、フロントフォークがボトムしても絶対に挟まない場所を選んで
配線の色は
2%ERの基準色、ロービームはブルー、ハイビームはイエローで、
差後の保護チューブに通して
ハーネス作業をしていきます
万が一のトラブルの際にも、ガソリンタンクを外さずにアクセスできるように
スッキリと束ねれば、組み付け完了。
めっちゃ喜んでくれて
写真を撮ってる佐々木さん
狭い作業場じゃなくって
表に出して見てみましょうよ~ってことで
さっきの写真の状態です
やっぱ角目2灯は
独特の顔面になってカッコいいですよね
あとこの ○「 スクエアヘッドライト 」、 カッコよくってめっちゃ使いやすいです
H3バルブでほどほど明るくリペアが効いて、今までに無い薄型なのでかなりカッコいです!
ってことでいつものツーパースタイルでみんなでお昼ごはん。
ライダースを着ているケイゴくんのことはまた改めて書いていきますね
ではではみなさんおやすみなさい
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